音の高さを示すために、楽譜は5本の線で記されます。どうして5本?と思わないですか?もっと少なければ簡単なのに。私は子供の頃、2本だったらいいのになぁと思っていました。
音楽が生まれて初期は、1本の線だけで音符が記されていたこともあったそうです。これでは音の正確さがわからないということで以後、何本かの線で表すことを試されたそうです。
グレゴリア聖歌の記譜法としても知られている4本の楽譜が定着していて、様々な楽器の登場、発展もあり、最高では13本になったこともあったそうですが、13世紀ごろからは現在の5本に定着したそうです。
横の線の名前
5本の線には名前が付いています。線が5本、その間に4つの間があり、間と呼ばれています。
下から第1線〜第5線、上に行くほど高い音を表します。線の間は、下から第1間〜第4間と名称が付いています。
基本はこの5線で示されますが、5本では音域が足らない時、5線の上や、下にはみ出した音を示す時に、短い線を書き加えます。それを加線と言います。
加線は5線の上、下にも足すことが出来ます。高い音には5線上に加え、低い音は5線したに加えます。そして、加線は上下2本だけではありません。特に数に決まりがなく、線を足すことが出来ます。
ただし、加線が増えると楽譜のスペースとして書けないし、演奏者も読みづらいので、省略の記号で示します。それをオクターブ記号といい、「8Va—–」と記されます。その音より8個上、または8個下を表します。
加線を5線上に3本書き、上第3線上に書いた音「ミ」を第4間に書いた音の上に「8Va」と書くと、実音は同じ音になります。
この2つの楽譜は、同じ音の演奏になります。加線の無い「8va」で書かれた方が、音を読むのにちょっと安心します。
縦の線の名前
楽譜では、横の線、音の高低に関わる線と、もう1つ、縦の線があります。小節を示す線、繰り返しを示す線、曲の終わりを示す線などがあります。
横線の名前を覚えることはそんなに重要ではないですが、縦の線は役目を覚える事は大切ですね。但し、横線もあることの存在は知っておきましょう。音を読む時、「加線になると苦手〜」となる人も多いですが、上第○線は○の音という感じで覚えていくのも1つの方法です。
OTO
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