電子ピアノの歴史は約50年、多くの方にピアノの代替品として使用されています。
電子ピアノの進化は目覚ましく、各楽器メーカーが、グランドピアノ、コンサートグランドピアノのタッチ感や音の響きを再現しています。練習する相棒としてお気に入りの電子ピアノを見つけたいですね。
電子ピアノのメリット
電子ピアノならではのメリットがたくさんあります。チェックしてみましょう。
◎ヘッドホンが使える
- 弾きたい時に弾ける
- ピアノの音に集中出来る
◎メトロノームが使える
- テンポに合わせての練習が出来る
- 楽器内臓なので便利
◎録音が出来る
- 自分の演奏を簡単に録音することが出来る
- 自分の演奏を聞くことで演奏レベルもUP
◎内臓ソングで音楽の世界が広がる
- ピアノの名曲などがお手本演奏が内臓ソングに入っている
- 自分のピアノから音楽が流れることで「この曲弾いてみたい!」に繋がる
- 内臓ソングの楽譜が付属でついているものも多いので演奏することが出来る
◎調律は不要
- 電子ピアノでは調律、湿度管理も不要
- 電気代は必要です(毎日2時間の練習で月に20~50円程度)
◎軽量で運びやすい
- アップライトピアノやグランドピアノと比較して軽量
- 機種にもよりますが、大人2人で持ち運べる
電子ピアノ選び方の案
◎外装をイメージする「まずは形から」
電子ピアノは卓上型とキャビネット型があります。その他、グランドピアノ型の機種もあります。
電子ピアノならではの選択が出来ます。木目、ホワイト、卓上のものならカラーも選べます。木目調も色が選べるので、お部屋の雰囲気に合う好みの機種を選べます。
◎卓上タイプ
- コンパクトで軽量
- キーボードスタンドの上に置いたり、テーブルの上に置いたり出来る
- ペダルは付属品でジャックにINし、ダンパーペダル等の使用可
◎キャビネットタイプ
- 据え置きの電子ピアノ
- ペダルは2本または、3本付き
- 電子ピアノの3本ペダルは、右はダンパーペダル、真ん中はソステヌートペダル、左はソフトペダル。(2本の場合は右がダンパーペダル、左がソフトペダル)
- このペダルの並びはグランドピアノと同じです。アップライト(縦型ピアノ)は真ん中が弱音ペダル(音を小さくして練習するためのペダル)で、電子ピアノとは違います。
ピアノの鍵盤数・タッチ感を選ぶ
◎最も大切にしたい鍵盤数とタッチ感
ピアノの鍵盤数は88鍵(黒鍵と白鍵を足した数です)
電子ピアノの鍵盤は、49鍵、61鍵、76鍵、88鍵などがあります。端から端までは使わないのでは?と思いますよね。おそらく、殆ど使わない鍵盤もあると思います。大切なのはピアノに座った時の感覚です。レッスン会場のピアノは88鍵なので、76鍵盤などを自宅にお持ちの方は、真ん中のドの位置に慣れるまで時間がかかります。(時間が経てば問題はないです)電子ピアノを置くスペースに問題がなければ88鍵盤が良いです。76鍵と61鍵でも多い方、76鍵の方が良いです。最近のピアノ教材では、初心者から鍵盤を広く使う曲も増えています。出来れば88鍵が理想です。
次に、ピアノのタッチ感
出来るだけ、ピアノに近いものを選びたいです。鍵盤は実際に弾いて、心地の良いものを。カタログのスペック表を比較して、楽器店や電気店で実際に触れてみる事がおすすめです。
タッチ感をみる時、音の音量をOFFにして鍵盤を弾いていきます。電子ピアノの場合、ピアノのタッチ感と同じように高音へ行くほど軽くなり、低音に行くほど重くなっています。(電子ピアノにはハンマー機構・アクションの構造がある機種があり、タッチ感がピアノに近く、キーボードは鍵盤の重さは音域により変わりはありません)
ピアノは重いイメージがありますが、タッチが重いものが良いという訳ではありません、グランドピアノでも軽いタッチ感のものもあります。
電子ピアノではピアノのような木製で出来た鍵盤のものがあります。よりピアノのタッチに近いので、比較してみることはおすすめします。少し高い価格帯の機種になりますが、タッチは大切なので、ぜひお好みのものをお選び下さい。
少し弾ける方は、速く弾いてみたり、重音(3音、4音を同時)で弾いてみたり、強く、弱く弾いてみたり、黒鍵だけを弾いみたり、黒鍵と白鍵を弾いてみたり、両手で弾いて左右のバランスを確かめたりするのがポイントです。
ピアノの音色は好みで選ぶ
ピアノの音はグランドピアノ、コンサートグランドの音をサンプリング録音して再現されています。最近の電子ピアノはどれもピアノらしい音がします。
落ち着いた音、キラキラした音、優しい音、ピアノ音の中で、お好みのものを選んで下さい。
お店ではヘッドホンで聞き比べる事もいいと思います。
また、音は楽器のスピーカーによって聞こえ方が違ってきます。スピーカーの位置、大きさをカタログのスペック表でチェックして下さい。
臨場感をもっと出したい方は、リバーブの深さを変更したり、好みの音色に変更できる事も電子ピアノならではの楽しみです。
音とタッチ感は一体です。強く弾いたら大きい音、小さく弾いたら小さい音、思い通りに再現されているものが弾いていて心地よいです。
価格帯から比較していく
一番始めに決めることになりますが、大体10万円くらいかなぁ?と考えたら、同じ価格のいろんなメーカーの電子ピアノを探してみる事です。お好みの楽器メーカーがある場合、その中でプラスマイナス5万円くらいの機種を比較してみましょう。カタログなどのスペック表を参考に。
楽器メーカーは、ヤマハ、カワイ、カシオ、ローランド、コルグが国内では有名な電子ピアノを販売しています。各楽器メーカーのホームページから電子ピアノで検索し、内容を確認しましょう。価格はオープン価格で記載されていることがほとんどなので、機種名を確認して楽器店や電気店、インターネットサイトなどで検索して価格を確認するのことをおすすめします。
参考 ヤマハ電子ピアノYAMAHA 参考 カワイ電子ピアノKAWAI 参考 カシオ電子ピアノCASIO 参考 ローランド電子ピアノROLAND 参考 コルグ電子ピアノKORG番外編
番外編として、my電子ピアノをご紹介します。何かのご参考になれば。
◎現在持っている1台目はヤマハのP-140。この型は生産終了、ヤマハの現行Pシリーズをご参考に。
ピアノを持っているので、サブの練習用と録音用としてP-140を購入しました。(今は実家にあり、帰省時にこれで練習します)15年くらい前に購入したのですが、まだ大丈夫、弾けます。
購入のポイントは4つ
- 部屋が狭い、時々LIVEで持ち歩くことがあるので卓上タイプ
- 出来るだけピアノに近いタッチの鍵盤
- 予算は10万円以下
- 鍵盤数は88鍵
◎2台目はこれもヤマハのNP-31です。この機種も生産終了しています。これは生徒さんが新しい電子ピアノを購入されて使わないからという事でいただきました。2台のピアノ連弾や聴音をする時に使用しています。
ヤマハのNPシリーズは電子ピアノのカテゴリーではなく、キーボードの仲間になります。鍵盤は箱型のピアノの鍵盤のような形なのですが、タッチは柔らかくキーボードのタッチ感です。メリットとして、とても軽い!女性1人でも軽々持てます。これをいただい時、キーボードケースに入れて電車を乗り継いで持ち帰りました。
スリムで軽量、価格もリーズナブルなので、とりあえず鍵盤が必要な場合にはおすすめの機種です。
◎現在はNP-32という機種で鍵盤数は76鍵、外装は黒と白があるようです。鍵盤数の少ない61鍵のNP-11もあります。
学生時代よりヤマハのクラビノーバデモンストレーターというお仕事をしていたので、持っている楽器の全てはヤマハです。以前購入した事のある機種として、CVPシリーズも持っていました(仕事アイテムとして4台くらい購入しました)
CVPシリーズは多機能の電子ピアノです。リズムに合わせて弾いたり、多重録音したりする人にも魅力的です。使い方はやや難しい・・・です。←あくまでも個人的な感想です。
他社のものは購入したことはないので、感想はお伝え出来ませんが、楽器メーカー毎にそれぞれの特徴があって、タッチ感、音はお好きなものを選択して下さい。次に購入することがあれば、スタイリッシュなカラーバリエーション(たぶん赤)がいいなぁ。
OTO
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